不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)のEV充電インフラ整備を手掛けるV-GREENグローバル充電スタンド開発会社(V-GREEN)と、観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)傘下のバーナー・ケーブルカー・サービス(Ba Na Cable Car Service)は21日、南中部地方ダナン市の観光区「サンワールド・バーナーヒルズ(Sun World Ba Na Hills)」における充電インフラ整備に関する協力合意書を締結した。
サンワールド・バーナーヒルズに充電インフラを展開
協力合意書によると、第1段階としてV-GREENは、サンワールド・バーナーヒルズにEV用充電器20基と電動バイク用バッテリー交換キャビネット2基を設置する。このシステムは、同地を訪れる観光客の移動ニーズに応えるため、24時間年中無休で稼働する。
クリーンエネルギーインフラを観光地に導入することは、世界的なグリーンツーリズムのトレンドに適応する戦略の一環となる。
初期段階の展開後、両社はサングループの他の観光施設にも充電ネットワークを拡大するため、実際のニーズを調査・評価していく方針だ。
現在、V-GREENは15万以上の充電ポートからなるシステムを運用している。6月末までには、全国で6万基の電動バイク用バッテリー交換キャビネットの展開を完了させる計画だ。
両グループトップの旧友関係と大型プロジェクト
今回の合意により、東欧で協力関係にあった2人のビジネスマンが、大規模な観光プロジェクトで再び接点を持つことになった。
V-GREENは2024年3月にVIC会長のファム・ニャット・ブオン氏によって設立された。一方のバーナー・ケーブルカー・サービスは、サングループのレ・ベト・ラム会長を創立株主として2007年に設立された企業だ。
ブオン会長とラム会長は共に、1990年代にウクライナのベトナム人起業ムーブメントから誕生した億万長者だ。両氏は1993年にブオン会長がハルキウで設立したインスタント食品加工会社「テクノコム(Technocom)」で協力関係にあった後、それぞれ独立してベトナム国内でトップクラスの不動産やリゾート開発の帝国を築き上げた。
なお、サンワールド・バーナーヒルズは2009年に稼働を開始した中部地方最大級の観光地だ。政府は2025年5月、同観光区と都市区の複合プロジェクトの調整を承認し、投資総額を52兆VND(約3100億円)近くへと引き上げている。


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