
22日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが続落し、心理的節目の1900ポイントを割り込んだ。高値圏での警戒感から利益確定売りが広範囲に広がり、不動産やテクノロジー、エネルギーなどの大型株が相場の重しとなった。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは、一部銘柄に買いが入り続伸した。海外投資家は大幅な売り越しを記録した。
VNインデックスは続落、広範囲に売り圧力
VNインデックスは前日比▲19.76ポイント(▲1.04%)下落し、1877.13ポイントで引けた。HSXの売買代金は前日比でわずかに増加し、22兆3156億VND(約1340億円)となった。
セクター別では、テクノロジー、エネルギー、不動産の下落が目立った。不動産株ではビンホームズ[VHM]が▲3.75%、ビンコムリテール[VRE]が▲3.35%、ビングループ[VIC]が▲1.01%と売り込まれた。
テクノロジー関連ではFPT情報通信[FPT]が▲1.83%、ゲレックス電気設備[GEE]が▲4.14%下落した。
エネルギー関連でも、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が▲3.66%、ビンソン製油石化[BSR]が▲3.26%、ペトロリメックス[PLX]が▲2.33%と軟調だった。
一方、証券株には資金が向かい、VNダイレクト証券[VND]が+6.73%、SSI証券[SSI]が+1.66%、ベトキャップ証券[VCI]が+1.63%上昇し、相場を一部下支えした。
HNXインデックスは続伸、一部銘柄が相場を牽引
HNXインデックスは前日比+3.14ポイント(+1.19%)上昇し、267.51ポイントで引けた。売買代金は1兆3361億VND(約80億円)に増加した。
大型株のタイホールディングス[THD]が+7.80%と大幅に上昇し、指数を押し上げた。さらに、サイゴンハノイ証券[SHS]が+3.51%、CEOグループ[CEO]が+1.83%と上昇し、堅調な動きを見せた。
海外投資家は大幅売り越し、短期調整に警戒
海外投資家は市場全体で約3兆2400億VND(約194億円)の売り越しとなり、相場の下押し圧力となった。個別ではマリタイムバンク[MSB]やホアファットグループ[HPG]に強い売りが出た。
証券各社は、VNインデックスが8週連続で急ピッチに上昇した後で、短期的な調整局面に入る可能性が高まっていると指摘している。利益確定売りを吸収しきれない場合、下値支持線を試す展開も想定されるため、投資家にはリスク管理を徹底し、ファンダメンタルズが良好な銘柄を選別する姿勢が求められる。
直近では、VNインデックスが今週半ばにかけて史上最高値を更新していたが、高値警戒感から反落に転じた。中東情勢の緩和期待による原油安がエネルギー株の重しとなったほか、国営銀行に関する政策期待など、個別材料に左右される展開となっている。
今後の相場の持ち直しには、各セクターの業績動向を見極めた上での資金流入が重要となる。


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