メラニン混入騒動により大きな損害を受けたハノイミルク[銘柄コード:HNM]は、資金調達が困難な状況であるにも関わらず、メラミン検査機械の購入に24億ドン(約1,000万円)を投資した。
厚生省チャン・クアン・チュン検査長から発表された最新のデータによれば、HNMの14のサンプルには、メラミン成分は混入していない。
メラミン騒動以後のHNMの活動状況について、同社のダン・アイン・トゥアン副社長にインタビューを行った。
記者) メラミン騒動によって第4四半期の売上高が50%縮小し、200億ドン(約1億1,000万円)の赤字を生み出していますが、この問題の詳細について教えていただけませんか?
トゥアン副社長) これまで1日の平均売上高は15億ドン(約1,000万円)ありました。メラミン騒動後には、売上高が80~90%減となったこともありました。
メラミン騒動は9月末の数日間に発生しましたが、9月の赤字は15億ドンに上りました。10月の売上高は計画の僅か10%に留まり、85億ドン(約5,000万円)の赤字が出ました。11月の売上高は回復し始めて来ましたが、やはり赤字で、35億ドン(約2,000万円)に上りました。在庫品及び回収した製品による損害も大きくなっています。
記者) 牛乳製品を始めとして、HNMの経営を回復させるためには、どのような計画がありますか?
トゥアン副社長) 厚生省のチャン・クアン・チュン検査長からの最新の発表によると、HNMの全ての製品にはメラミンが混入していなかったわけですが、全ての消費者がこの情報を把握できているわけではありません。そのため、HNMは情報公表を行うために、テレビ広告を行ったり、デモンストレーション販売などを行って行きます。
現時点では、主力製品であるIZZIの販売量は80~85%が回復してきています。ただし、トゥエンクアン、バクニン、フンイエン、ビンフック、バビー、フードン(ハノイ市)、クアンニンなどの7地域で購入した原材料の生乳から生産されたハノイミルク製品は、農業省により検査され、安全性が公表されていますが、依然として困難に直面しているのというのが実情です。
記者) 南部地方におけるHNMの経営システムの活動効率は、まだ低いのではないでしょうか?
トゥアン副社長) 段階的な市場参入戦略を計画しています。まず、経営効果を最大限に発揮するために、マーケティングに集中しています。HNMにとって、子供向け製品のIZZIは北部地方では高いシェアを得ています。
南部地方は大きな市場であるため、大きく投資する必要があります。HNMはいくつかのパートナーと協力して、この市場参入に対して計画を練っているところです。
記者) HNMの借入金はどのような状況でしょうか?
トゥアン副社長) 現在、HNMの資本金は1,680億ドン(約9億2,000万円)ですが、ベトコムバンク(Ngan hang ngoai thuong Viet Nam-VCB)からの借入金は180億ドン(約1億円)、ベトナム投資開発銀行(BIDV-Ngan hang Dau tu va Phat trien Viet Nam)からの借入金は510億ドン(約2億8,000万円)に上っています。
更に、もう1つ香港上海銀行(HSBC)がありますが、この銀行での借入金は僅かです。そして、以上の銀行に対して、HNMは依然としてA水準の顧客(最も優良)と評価されています。
記者) 今後のHNMの収支バランスはどうなるでしょうか?
トゥアン副社長) まず、メラミン騒動による損害を克服して行かなければなりません。数ヶ月で以前のような売上高を回復し、2009年度第2四半期以降には、黒字化できると予想しています。
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