
6月1日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが5営業日連続の下落となり続落する一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは16日続伸し、明暗が分かれる展開となった。支援材料が不足する中、海外投資家の売り越しが継続し、市場全体の売買代金は低水準にとどまっている。
VNインデックスは続落、大型株の売り圧力が重しに
HSXでは、大型株への強い売り圧力が指数を押し下げた。VNインデックスは前営業日比▲18.95ポイント(▲1.02%)下落し、1844.54ポイントで引けた。売買代金は前営業日比▲23.2%減少の15兆0475億VND(約910億円)と大きく落ち込んだ。
ビングループ[VIC](▲3.03%)やビンホームズ[VHM](▲2.56%)などの関連株が軒並み下落し、相場の足かせとなった。
また、原油価格の堅調な推移にもかかわらず利益確定売りに押されたペトロベトナム製油石化[BSR](▲3.87%)などの石油ガス関連株も軟調だった。銀行セクターではマリタイムバンク[MSB](▲6.86%)がストップ安となった。
一方で、VNダイレクト証券[VND](+4.15%)やテーゾイジードン投資[MWG](+3.67%)など一部の証券・小売株には資金が流入し、ビンディエン肥料[BFC](+6.86%)はストップ高を演じた。
HNXインデックスは続伸、一部の大型銘柄が牽引
HNXインデックスは前営業日比+10.24ポイント(+3.47%)上昇し、305.18ポイントと続伸した。売買代金は前営業日比+ 9.1%増加の9562億VND(約58億円)だった。
タイホールディングス[THD](+9.98%)が6営業日連続でストップ高を記録したほか、株主総会を終えたばかりのサンシャイングループ[KSF](+9.91%)も2営業日連続のストップ高となり、指数上昇を牽引した。同社は今年の売上高を前年比で大幅増とする強気な計画を発表したことが好感された。
今後の見通しと市場動向
海外投資家は全市場で約6340億VND(約38億円)の売り越しとなった。HSXでは約6460億VND(約39億円)の売り越しとなり、特にアジアコマーシャル銀行[ACB]やBSRが大きく売り越された。HNXではCEOグループ[CEO]を中心に約220億VND(約1億3300万円)の買い越しだった。
現在、市場は明確な支援材料に欠けており、テクニカル面ではVNインデックスの1840~1850ポイント付近が直近の下値支持線として意識されている。大型株が市場を牽引する役割を取り戻せておらず、海外投資家の売り圧力も重なる中で、今後のキャッシュフローの動向が市場回復の鍵を握ると見られている。


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