
13日のベトナム株式市場は、中東情勢の緊迫化に伴う原油高を背景に石油ガス関連株が急騰した一方、大型不動産株などの利益確定売りが重荷となり、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは反落した。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは上昇して引けた。
市場の動向
VNインデックスは前日比▲2.73ポイント(▲0.14%)下落し、1898.37で引けた。HSXの売買代金は29兆7045億VND(約1780億円)と高水準を維持した。一方、HNXインデックスは同+1.34ポイント(+0.53%)上昇の254.62となり、HNXの売買代金は1兆4907億VND(約89億円)だった。
セクター別の動きと要因
米国とイランの緊張が高まりホルムズ海峡のエネルギー供給への懸念から世界の原油価格が急騰したことを受け、石油ガス株が投資資金を集めた。ペトロベトナムガス[GAS]は前日比+6.93%とストップ高を付け、出来高も前日の約4倍となる630万株超へと急増した。このほか、ペトロリメックス[PLX]が+6.75%、太平洋石油運輸[PVP]が+6.59%、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が+6.44%、ペトロベトナム運輸[PVT]が+4.42%、ペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS]が+2.50%など、軒並み急伸した。
ドゥックザン化学[DGC]やペトロベトナム化学肥料[DPM]をはじめとする肥料・化学株も堅調な推移を見せた。
大型株の動向
石油ガス株が市場を牽引したものの、大幅に上昇していたビングループ[VIC]関連銘柄を中心に調整圧力が強まった。ビンコムリテール[VRE]が▲6.91%、ビンホームズ[VHM]が▲4.81%、VICが▲0.45%とそれぞれ下落した。
サコムバンク[STB]などの大型株も売りに押され、VNインデックスの押し下げ要因となった。一方で、ホーチミン市証券[HCM]やベトナム投資開発銀行[BID]など一部の金融株は買いを集めて下値を支えた。
今後の見通し
専門家は、短期的にはセクターごとの個別材料により相場の二極化が続くと予測している。世界のエネルギー価格の上昇が続けば石油やコモディティ関連が引き続き注目される一方で、大型株への利益確定売りがVNインデックスの波乱要因となる可能性があると指摘されている。
海外投資家は全体市場で15営業日連続の売り越しとなっており、FPT情報通信[FPT]やアジアコマーシャル銀行[ACB]などを大きく売り越す半面、マリタイムバンク[MSB]などには強い買いが入った。


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