
3日の株式市場は、朝方に大型株の牽引で上昇したものの、原油価格の高騰によるインフレ懸念や経済成長への圧力を背景に売りが強まり、反落して取引を終えた。VNインデックスは1680ポイント台へと後退し、市場全体で下落銘柄が優勢な展開となった。
市場全体の動向
ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前日比▲10.78ポイント(▲0.64%)下落し、1684.04ポイントで引けた。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも同▲1.68ポイント(▲0.67%)下落し、248.68ポイントとなった。売買代金は、HSXが21兆1289億VND(約1280億円)、HNXが1兆1247億VND(約68億円)となり、前日から減少した。原油価格の急激な変動がインフレや経済成長への圧力となり、投資家心理を慎重にさせている。
セクター別・大型株の動向
セクター別に見ると、ほとんどの業種で下落が目立った。公共投資や建設セクターではホーチミン市インフラ投資[CII]が▲2.7%、ビナコネックス[VCG]が▲3.6%、ゲレックス電気設備[GEE]が▲6.72%と大きく調整した。
鉄鋼セクターも軟調で、ホアファットグループ[HPG]が▲2.56%となり市場を最も押し下げる要因となったほか、ナムキム鉄鋼[NKG]が▲1.45%下落した。銀行株や証券株も全般的に売りが広がり、テクコムバンク[TCB]が▲1.98%、SSI証券[SSI]が▲2.0%と下落した。
一方で、VIC関連株が朝方の市場を支え、ビングループ[VIC]が+0.79%、ビンホームズ[VHM]が+1.1%と逆行高となった。また、エネルギー関連では原油高を恩恵と捉える買いが入り、ビンソン製油石化[BSR]が+1.74%、ペトロベトナムガス[GAS]が+1.27%、ペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS]が+0.5%と堅調に推移した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家は全体で約1兆5280億VND(約92億円)の売り越しに転じた。HSXでは約1兆5700億VND(約95億円)の売り越しとなり、ビンホームズ[VHM]やホアファットグループ[HPG]が強く売られた。半面、HNXでは320億VND(約1億9000万円)の買い越しとなった。
今後の見通しについて証券会社の専門家は、中東の地政学的緊張や金利上昇などの不確実性が引き続き市場を支配すると見込んでいる。しかし、VNインデックスは1580から1630ポイント付近で底値圏を形成しており、20日移動平均線を維持できれば1730から1750ポイントの抵抗線に向けて回復の勢いが拡大する可能性があると指摘している。
前営業日の2日も中東の地政学的緊張と世界的な原油価格の高騰を背景とした調整圧力により、VNインデックスが1700ポイントの大台を割り込んでおり、外部環境のリスクが相場の重しとなる展開が続いている。


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