
3日のベトナム株式市場は、薄商いの中で投資家の慎重姿勢が目立ち、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは小幅に続落した。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは反発した。大型株の動きが乏しく、全体として限定的な値動きに留まったが、証券セクターなどに資金が向かった。
インデックスおよび売買代金の動向
HSXのVNインデックスは、前日比▲4.27ポイント(▲0.23%)下落の1862.08ポイントで取引を終えた。売買代金は15兆6567億VND(約950億円)と低調だった。一方、HNXのHNXインデックスは同+0.84ポイント(+0.27%)上昇し、307.57ポイントとなった。HNXの売買代金は1兆6235億VND(約99億円)だった。
セクター別および大型株の動向
大型株は全体的に方向感に乏しい値動きとなった。ベトジェットエア[VJC]が+2.01%と上昇した半面、LPバンク[LPB]が▲2.11%、ペトロベトナムガス[GAS]が▲2.59%下落した。市場の注目を集めたのは証券セクターで、ティエンフォン証券[ORS]が+6.93%、ロンベト証券[VDS]が+6.71%と急伸したほか、VPS証券[VCK]やVNダイレクト証券[VND]も好調であった。一方、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]は元子会社役員の密輸疑惑による捜査報道を受けて強い売り圧力を受け、▲6.97%とストップ安水準まで売り込まれた。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家はHSXで約8040億VND(約48億円)の大幅な売り越しとなり、市場の重しとなった。個別では、テクコムバンク[TCB]やマサングループ[MSN]などが大きく売り越された。証券会社は今後の見通しについて、売り圧力はそれほど強くなく短期的には反発する可能性があるとしつつも、1885~1890ポイント付近が強力な上値抵抗線として機能していると指摘する。投資家に対しては現在の保有比率を維持し、抵抗線付近での市場の反応を注視することが推奨されている。
今週のベトナム株式市場は、週半ばに銀行や証券株に牽引されて上昇する局面もあったが、全体としては再蓄積局面に入り、投資家の様子見姿勢が強まっている。流動性が限られる中で個別株への選別買いが中心となる展開が続いており、引き続き資金動向や抵抗線を突破するための明確なシグナルが現れるかが相場の行方を左右するとみられる。


?1783083288)
印刷用ページ


