地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は、ホーチミン市旧カンゾー郡と旧バリア・ブンタウ省ブンタウ市を結ぶ海上橋の建設計画のプレ事業化調査(プレFS)の審査をホーチミン市人民委員会に申請した。
VICは、同事業についてBT(建設・譲渡)方式での実施を提案している。
事業は、VIC子会社で住宅開発最大手ビンホームズ[VHM](Vinhomes)が旧カンゾー郡で開発中の大規模埋め立て沿岸都市区プロジェクト「ビンホームズ・グリーンパラダイス(Vinhomes Green Paradise)」内のビエンドン2(Bien Dong 2)通りを起点とし、旧ブンタウ市で建設予定のサオマイ・ベンディン道路から4月30日通りまでを結ぶ。
全長は約14.6kmで、このうち海上橋が約8km、トンネルが約3km、取付道路が約3kmとなり、6車線を設置する予定だ。
投資総額は104兆VND(約6100億円)で、2026年に着工し、2029年の開通を予定している。
VICによると、海上橋の整備により、カンゾー~ブンタウ間の移動時間が約10分に短縮され、現在のフェリーに代わる主要ルートとなる。
同事業は、東南部地方の交通の動脈として、ホーチミン市のカイメップ・ティバイ港の物流能力の向上や、輸送コストの削減、地域間の流通の強化に寄与するだけでなく、カンゾーのエコツーリズムの潜在力を引き出し、沿岸経済圏の開発を促進することが期待される。
なお、「ビンホームズ・グリーンパラダイス」の総面積は2870haで、うち1357haが埋め立て地となる。人工ビーチやリゾート、ゴルフ場、娯楽施設、低層住宅、マンション、学校、病院、商業施設などを整備し、ベトナムで最も高い108階建ての超高層ビルをランドマークとして建設する予定だ。
これに加え、VICは同都市区と旧1区のベンタインエリアを結ぶ新たな都市鉄道(メトロ)プロジェクト(全長54km)の実施も計画している。


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