
10日のベトナム株式市場は、前日に引き続き売り圧力が優勢となり、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが2日続落し、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも反落した。海外投資家による大規模な買い越しがみられたものの、銀行やエネルギー、テクノロジーなど主要セクターの大型株が軒並み下落し、相場全体の重しとなった。
インデックスと売買代金の動向
HSXのVNインデックスは前日比▲12.36ポイント(▲0.67%)下落の1828.34で取引を終えた。一時は押し目買いが入り下げ幅を縮小する場面もあったが、引けにかけて再び売りが強まった。4~6月決算の発表を前に投資家の慎重姿勢が強まっていることを背景に、HSXの売買代金は約17兆0130億VND(約1045億円)となり、過去20営業日の平均を割り込む低調な水準が続いている。
一方、HNXのHNXインデックスは同▲2.91ポイント(▲0.95%)下落し、303.76となった。HNXの売買代金は約9578億VND(約59億円)だった。
セクター別および大型株の動向
セクター別では、不動産と消費財が小幅に上昇したものの、エネルギーが▲2.30%、テクノロジーが▲1.62%と大きく調整した。大型株では、VPバンク[VPB]やテクコムバンク[TCB]、ベトコムバンク[VCB]などの銀行株が下落したほか、不動産株のビンホームズ[VHM]が▲1.14%、ビンコムリテール[VRE]が▲2.04%と軟調だった。公共投資関連でもグレックスグループ[GEX]が▲2.56%と売られた。
半面、不動産株の一部には資金が流入し、サコムリアル不動産[SCR]が+6.91%、カイホアンランドグループ[KHG]が+4.09%と逆行高を演じた。また、ビングループ[VIC]も+0.90%上昇し、指数を下支えした。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家はHSXで約1兆3850億VND(約85億円)の大幅な買い越しとなった。特にビングループ[VIC]に対して約1兆6800億VND(約103億円)の強い買いが集中した一方、FPT情報通信[FPT]などは売り越された。
今週のベトナム株式市場は、中東の地政学リスクに伴うエネルギー株の乱高下や、決算発表を前にした投資家の様子見姿勢が影響し、週間でVNインデックスは約34ポイントの下落となった。証券会社は、当面は1810ポイントの下値支持線を試す展開が予想されるとし、業績見通しが良好な銘柄への選別投資とリスク管理の徹底を推奨している。


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