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ホーチミン市場は、米大統領選挙でドナルド・トランプ候補優勢を受け朝方からVNインデックスはじりじりと下落。後場入り直後に同候補の勝利がほぼ確定したことで一時▲20P安目前まで急落したが、その後は安値拾いの買いが入って下げ幅を半分以上戻し、▲6.2ポイント(▲0.92％)安の670.26で引けた。主力株ではベトコムバンク[VCB]、ペトロベトナムガス[GAS]、バオベトグループ[BVH]などが一時大幅下落も、終盤で下げ幅を縮小。また、トランプリスク受け世界の金価格が急上昇したことでフーニュアン・ジュエリー[PNJ]が大幅高。前日ストップ高したホアンフイ投資金融サービス[TCH]が続伸したほか、テーゾイジードン投資[MWG]、ベトナム投資開発銀行[BID]も終盤反発してインデックスの下げ幅縮小に貢献した。

値下がり銘柄数は全体の6割に達した。売買代金は2兆8600億VND(約134億円)で、前日比で+90.3％増と急増。売買高が2000万株余りに達したFLCグループ[FLC]は▲4.8％安で3日ぶり反落。前日のストップ高を受け売買高が急増したブンタウ不動産建設[VRC]が引き続きストップ高。直近1週で+14.2％高、直近1か月では+80.9％高。売買高が少ないながらもトゥドゥック電気機械[EMC]が6営業日連続ストップ高し、直近1週間で+39.3％高、直近1か月で+50.0％高した。一方、業績不振を受けチュオンタイン木材加工[TTF]が6営業日続落ストップ安し、直近1週間で▲29.9％安、直近1か月で▲39.6％安。TTFは7日、ホーチミン証取より2016年決算で累積赤字額が払込資本金を上回れば強制的な上場廃止になる旨警告を受けている。業界別で見ると、銀行株のうち上昇はBIDの1銘柄のみ。鉄鋼株はまちまちで、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]が下落、ホアセン鉄鋼グループ[HSG]が横ばい、ナムキム鉄鋼[NKG] が上昇、SMC投資貿易[SMC]はストップ高した。

ハノイ市場は、アジアコマーシャル銀行[ACB]、ペトロベトナムテクニカルサービス[PVS]、ビナコネックス[VCG]などの主力株の下落がインデックスを押し下げ、HNXインデックスは▲1.15ポイント(▲1.42％)安の80.11で引けた。売買代金は4600億VND(約21億6000万円)と、前日比で+40.2％増加した。7営業日ストップ安していたティエンタイン商業サービス[TTH]が突如活発に取引されストップ高に転じた。