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ホーチミン市場は朝から売り一辺倒の展開となり、後場では一段と下げ幅を広げ650を割る展開に。引け際での押し目買いにより若干戻しVNインデックスは▲8.72ポイント(▲1.32％)安の651.49で引けた。

本日上場を果たしたサイゴンビール・アルコール飲料総公社[SAB]がストップ高して+20.00％上昇した一方、他の主力株は軒並み下落。ホアセン鉄鋼グループ[HSG]、ファロス建設[ROS]が大幅安、FLCグループ[FLC]、タンタオ不動産[ITA]がストップ安し、インデックスを押し下げた。

売買代金は2兆1600億VND(約101億円)、前日比+16.4％増加した。ITA、FLC、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]、サコムリアル不動産[SCR]、FITグループ[FIT]などが活発に取引された。

＋金融関連は、銀行株が軒並み下落、軍隊商業銀行[MBB]、サコムバンク[STB]の2銘柄のみが小幅に上昇した。ベトナム投資開発銀行[BID]、ヴィエティンバンク[CTG]、エクシムバンク[EIB]、ベトコムバンク[VCB]はいずれも下落。証券株、保険株はほぼ全面安だった。

＋不動産・建設株は、投機株と見られるITA、FLC、ホアンクアン不動産商業コンサルティング[HQC]がストップ安し、ROSも大幅安。キンバックシティーグループ[KBC]、リー冷蔵電気工業[REE]は軟調、ビングループ[VIC]、ホーチミン市インフラ投資[CII]が小幅下落する一方、コテコンズ建設[CTD]は小幅上昇し、カンディエン不動産[KDH]、CII道路橋梁投資[LGC]は横ばいだった。

＋鉄鋼株はほぼ全面安、SMC投資貿易[SMC]、ティエンレン鉄鋼グループ[TLH]、HSGは大幅安、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]、ナムキム鉄鋼[NKG]も軟調だった。

＋情報通信、小売関連は、FPT情報通信[FPT]、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]、テーゾイジードン投資[MWG]が小幅に下落した。

＋食品・飲料株は軒並み下落し、ビエンホア製菓[BBC]、キドグループ[KDC]、タインタインコン・タイニン製糖[SBT]、GTNフーズ[GTN]、ビナミルク[VNM]が揃って下落する一方、パングループ[PAN]、マサンインベストメントグループ[MSN]は小幅上昇、ビナカフェ・ビエンホア[VCF]は横ばいだった。

食品・飲料株は全体的に見て軟調だったものの、本日上場を果たしたSABはストップ高し、買い気配が620万株あまりに達したことが目立った。それとは対照的に、ハノイビール・アルコール飲料総公社[BHN]、サイゴン・フートビール[BSP]、ハノイビール商業[HAT]、サイゴンビール中部[SMB]、サイゴンビール西部[WSB] などUPCoM(未上場公開株取引市場)でのビール関連銘柄は全面大幅安。

＋石油・ガス関連は軟調、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が軟調、ペトロベトナムガス[GAS]は小幅に上昇した。

ハノイ市場は、取引開始後一時プラス圏で取引されたが、その後はホーチミン市場と同様に下降線を描いた。後場でさらに一段安となりHNXインデックスは▲1.13ポイント(▲1.41％)安の79.34で取引を終えた。

主力株はアジアコマーシャル銀行[ACB]、サイゴンハノイ商業株式銀行[SHB]、VCS高級クオーツストーン[VCS]が軟調、ティエンフォン・プラスチック[NTP]、PVIホールディングス[PVI]、ペトロベトナムテクニカルサービス[PVS]、ビナコネックス[VCG]は小幅下落した。売買代金は3600億VND(約17億円)、前日比▲29.9％減少した。