
3日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが続落した一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは反発した。前場は売り先行で始まり、一時1700ポイントを下回った。その後、買い戻しにより下げ幅を縮小したものの、後場終盤に大型株への売り圧力が強まり、VNインデックスは節目の1700ポイントを割り込んで引けた。両市場とも売買代金が前営業日から大きく減少し、投資家の様子見姿勢が強まる中、薄商いの展開となった。
VN指数は主力株安で1700pt割れ、売買代金は大きく減少
HSXのVNインデックスは前営業日比▲11.10ポイント(▲0.65%)安の1699.62ポイントと続落した。売買代金は同▲30.3%減の12兆9396億VND(約794億円)と大幅に縮小した。
相場全体の押し下げ要因となったのは時価総額最大のビングループ[VIC](▲3.31%)で、後場終盤にかけて下げ幅を拡大し、単独で指数を約12ポイント押し下げた。また、エネルギー関連のペトロベトナムガス[GAS](▲2.08%)やペトロベトナム製油石化[BSR](▲2.95%)も売られた。
一方、銀行株の一部は堅調で、サコムバンク[STB](+2.30%)やベトナム国際銀行[VIB](+2.21%)、フオンドン銀行[OCB](+4.43%)が上昇した。
鉄鋼株が全面高で市場を下支え、HNXは反発
こうした中、鉄鋼セクターが相場を下支えした。リーダー格のホアファットグループ[HPG](+4.17%)が後場にかけて上げ幅を広げ、売買高は3240万株超に達し、活発に取引された。さらに、ホアセングループ[HSG](+3.88%)やナムキム鉄鋼[NKG](+3.42%)、ティエンレン鉄鋼グループ[TLH](+2.46%)も買いを集めた。
一方、HNXインデックスは後場終盤にプラス圏へ浮上し、前営業日比+0.87ポイント(+0.35%)高の251.42ポイントと反発した。HNXの売買代金は同▲45.0%減の5137億VND(約31億4000万円)だった。同市場ではベトドゥック鋼管[VGS](+3.83%)が買われた。
海外投資家はHSXで売り越し継続、今後の相場見通しとマクロ経済
海外投資家はHSXで約502億VND(約3億1000万円)の売り越しとなり、売り越し基調を維持した。軍隊銀行[MBB]やベトコムバンク[VCB]、ビングループ[VIC]が売られた一方、ホアファットグループ[HPG]やサイゴンハノイ銀行[SHB]には買いが入った。
HNXでは約70億VND(約4300万円)の買い越しとなり、MB証券[MBS]などが買われた。市場では、短期的に1650~1680ポイント付近での底固めが意識されている。
なお、足元のベトナムマクロ経済は堅調さを維持している。2026年10月の製造業購買担当者指数(PMI)は52.3となり、16か月連続で好不況の節目である50を上回ったほか、1~10月期の外国直接投資(FDI)認可額は前年同期比+74.0%増の548億5000万USD(約8兆7000億円)となり、2009年以来の高水準を記録した。
10月単月の貿易収支も黒字を維持しており、こうした良好な経済ファンダメンタルズが中長期的に相場を下支えすることが期待される。


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