地場不動産デベロッパーFLCグループ[FLC](FLC Group)の創業者で、同社の元会長であるチン・バン・クエット氏が27日、FLCと同社傘下のバンブー航空(Bamboo Airways)の役員らと共に、在ベトナム韓国大使館でチェ・ヨンサム大使と会見した。クエット氏が公の場に姿を現すのは、詐欺事件の裁判後、今回が初めてとなった。
FLCによると、チェ大使は、年明けの最初に大使館を訪問した企業団としてFLCを迎えたことを光栄に思うと述べた。同大使は、FLCの成長戦略を評価し、投資や経済、観光分野での協力を通じて、越韓の戦略的協力の深化に寄与しているとした。また、大使館として、観光、リゾート、不動産、航空、付加価値サービスなどの分野を中心に、韓国企業とFLCを結ぶ架け橋として引き続き支援する考えを示した。
FLC側は、韓国を長期的な成長戦略における重要な戦略市場と位置付けていると説明した。FLCのリゾート施設では、韓国人観光客が国際観光客全体の50%超を占める主要市場となっており、バンブー航空も韓国を重点市場としている。
FLCは4月に韓国で投資・観光促進ロードショーを開催する予定だ。2017年に実施した同様のイベントでは、400社以上の投資家、旅行会社、金融機関、投資ファンド、不動産企業などが参加した。
これに先立ち、クエット氏は、FLCとFLCファロス建設[ROS](FLC Faros)などの系列企業における架空増資・株価操作に関する詐欺事件で2022年3月に逮捕され、後に有罪判決を受けた。
2025年6月の二審裁判で、ハノイ市上級人民裁判所は、◇クエット被告の家族が被害克服のために2兆5000億VND(約147億円)を納付したこと、◇事件の被害者となった110人以上と、別の計5000の個人・団体が減刑を求める嘆願書を提出したことなどを検討した上で、主犯格のクエット氏の減刑を認めた。
裁判の結果、同氏は、詐欺・資産横領罪で禁固7年(一審判決:18年)、株価操作罪で40億VND(約2350万円)の罰金(同:禁固3年)を科され、一審判決の禁固21年から14年減刑されることになった。
同氏は当時、公安省傘下の第198病院に入院中で「重篤な状態にある」として出廷しなかった。同病院によると、クエット氏は結核、胃炎、急性腎不全などの重い病気を患っており、人工呼吸器の装着による治療が必要で、死亡リスクも高いということだった。
同事件では、クエット氏の指導のもと、ROSが架空増資を実施した。ROSがホーチミン証券取引所(HSX)への上場を果たした後、クエット氏らが投資家にROS株を売りさばき、金銭を騙し取った。被告らは、複数の法人・個人名義の証券取引口座合わせて500件を介し、FLCとその複数の系列企業の株価操作を実施し、不正利益を得ていた。
クエット氏は最終的に禁固7年の判決を受けたが、減刑により早期に出所することが明らかになった。


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