
16日のベトナム株式市場は、ビングループ[VIC]関連株の急騰が市場全体を牽引し、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは5営業日連続の上昇を記録した。海外投資家による売り圧力が全体的に見られたものの、強力な買い資金が主力株に集中し、相場の熱気を維持する結果となった。
インデックスおよび売買代金の動向
VNインデックスは前日比+19.18ポイント(+1.07%)上昇の1819.83ポイントで取引を終えた。HSXの売買代金は27兆9347億VND(約1680億円)と高水準を維持した。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも前日比+3.77ポイント(+1.49%)上昇し、256.49ポイントとなった。HNXの売買代金は1兆2658億VND(約76億円)だった。市場全体では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大きく上回っており、指数は上昇したものの実態は一部の大型株に依存した状態となっている。
大型株とセクター別の動向および背景
相場上昇の最大の要因は、VICの急激な値上がりだ。同株は前日比+6.95%とストップ高を記録した。同社が推進するハノイ~クアンニンを結ぶ高速鉄道などの大規模インフラ投資事業への期待が買いを集めた背景にある。さらに、ビンホームズ[VHM]が+4.45%、ビンコムリテール[VRE]が+1.02%上昇するなど、関連株も軒並み高水準となった。
不動産セクターでは、キンバックシティーグループ[KBC]が+4.95%、ホアンフイ投資金融サービス[TCH]が+3.24%と堅調に推移した。しかし、ノバランド不動産投資グループ[NVL]はこれまでの急騰を受けた利益確定売りに押され、▲2.86%の下落となった。
証券セクターは全体的に軟調で、VPS証券[VCK]が▲4.85%、VIX証券[VIX]が▲2.20%下落したが、HNX市場のサイゴンハノイ証券[SHS]は+1.10%と逆行高となった。
銀行セクターも大半が赤色に沈み、エクシムバンク[EIB]が▲1.54%、ヴィエティンバンク[CTG]が▲1.28%の下落を記録した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家は市場全体で約1兆1610億VND(約69億円)を売り越した。HSXでは1兆1850億VND(約71億円)の売り越しとなり、FPT情報通信[FPT]が5240億VND(約31億円)、VHMが4630億VND(約27億円)の大きな売り圧力に晒された。反対に、VICには4650億VND(約28億円)、SSI証券[SSI]には2350億VND(約14億円)の買い越し資金が流入した。
市場の資金が特定の主力株に集中している現状は、短期的には相場のさらなる高値更新に向けた期待を抱かせる一方で、今後の動向には注意が必要だ。
ベトナム国家証券委員会は15日午後、インデックス開発大手の英FTSEラッセル(FTSE Russell)の代表団と面会し、ベトナム株式市場の新興国市場への格上げに向けた進捗について協議を行った。FTSE側はベトナムのこれまでの市場改革の取り組みを高く評価しており、今後の新商品開発や国際基準に沿った市場インフラ整備においても協力関係を継続することで合意している。こうした海外機関からの評価は、将来的な海外資金の流入拡大に寄与するものと見られている。


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