
週明け29日のベトナム株式市場は、大型株の中で値動きが明確に分かれる展開となった。銀行株が一斉に上昇し相場を下支えしたものの、不動産セクター、特にビングループ[VIC]関連の大型株に対する強い売り圧力が市場全体を押し下げ、VNインデックスは反落して取引を終えた。
インデックスと売買代金の動向
ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは、前日比▲16.94ポイント(▲0.90%)下落し、1854.97ポイントで引けた。HSXの売買代金は前日から+8.0%増加し、17兆3961億VND(約1070億円)に達した。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは前日比+0.16ポイント(+0.05%)上昇の317.99ポイントとなり、売買代金は9767億VND(約60億円)に増加した。市場全体では上昇銘柄数が下落銘柄数を上回る買い優勢の広がりを見せたが、時価総額の大きい銘柄の下落が指数の重しとなった。
セクター別および大型株の動向と要因
相場を下押しする最大の要因となったのは不動産セクターだ。VICが▲4.74%、ビンホームズ[VHM]が▲3.65%、ビンコムリテール[VRE]が▲2.67%と軒並み大幅に調整した。
一方、銀行セクターは市場の明るい材料となった。ベトナム国家銀行(中央銀行)が短期資金の中長期貸出への使用上限比率を引き上げる通達を承認し、7月1日から施行されることが好感された。LPバンク[LPB]が+3.21%、ベトナム国際銀行[VIB]が+2.48%、ベトナム投資開発銀行[BID]が+1.68%などと上昇した。
証券株やエネルギー関連株も堅調な推移を見せ、工業セクターではビナコネックス[VCG]が商いを伴い+6.89%のストップ高を記録した。
今後の見通し
海外投資家はHSXで約7880億VND(約48億円)の売り越しとなり、特にVHMなどの大型株への売りが目立った。米国の金利動向や為替圧力などを背景に海外資金の流出が続いていることが、依然として市場の警戒要因となっている。しかし、銀行部門の規制緩和といった国内の政策対応や、一部の優良株への選別買いが下値を支えており、長期的には新興国市場への格上げに向けた制度改革の進展が、今後の相場反転の鍵を握ると見られる。


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