2) 分析・評価(ハノイ市場)
市場を回復させることができない要因は多い。メーデー連休明け初日に、投資家はインフレ、輸入超過、海外資本に依存する経済成長等、マクロ経済の観点から、信用格付け機関であるStandard&Poors(S&P)がベトナムの見通しを安定的からネガティブへ引下げるというニュースが伝えられた。次に、第12期国会では、政府は金融引締め政策の実施継続を発表した。これにより、国家中央銀行は決定03号に従い、証券投資貸付の監督を強化することになった。
つまり、インフレは完全に解決されるまで、証券市場へ大きな影響を与える問題になることがはっきりした。将来的な明るい兆しも依然多くはない。特に中央経済研究所(CIEM)は、最悪の場合、今年のインフレは22.3%に達し、最も楽観的なレベルでも16.7%に達するという予測を出した。投資家は市場に対して、心理的にも信頼は薄らぎ、改めて悲観的になり、株価は下げ止まる気配もない。特に証券投資が行っている企業の株を持っている投資家が最も心配している。
先週のHASTCインデックスは下落傾向がはっきりした。これと共に、売買高が記録的に低迷した。流動性が低下したことで、資金を引き上げたい投資家は、低い株価でも株を売りたいと思い、株価引下げに同調している。しかし、殆どの投資家は売れずに待たされている。
フィボナッチ・リトレースメントの168%にある支持レベルが突破されれば、一段と低いレベルにある新しい支持レベルが再び形成させることになる。RSIが30レベルを突破し、下向いている。しかし、マネー・フロー・インデックス(MFI)では、先週この指数が25から28へ上昇していた。驚くべき事実の発見である。
つまり、ハノイ証取へ流入して来るマネー・フローのパワーが大きいということだろう。海外投資家の売買高を見ればこのことを説明することができるだろう。彼らの取引は国内投資家とは全く異なるものだった。
一方、ストキャスティック指数は今週末に買いシグナルを出している。投資家は長期投資には十分良く考えた上で、決定を下すべきである。
3) 展望
HASTCインデックスは、国家証券委員会と管理当局が一層強い対策を出さなければならないレベルにまで下げてきている。しかし、近々と出される対策(もしあれば)が、果たして市場を持続に発展させることができるのだろうか?
(終)
*このレポートはモルガンスタンレー・フオンベト証券会社から参考用として提供されています。
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