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  前日3営業日ぶりに反発したホーチミン市場は、前夜のニューヨーク市場でNYダウ、S&P500指数が最高値を更新したこと、南シナ海の領有権をめぐる裁判で常設仲裁裁判所(PCA)が「中国に歴史的権利なし」との判決を下したこと、原油価格の上昇など多くの好材料を受け、活発な取引に。朝方からペトロベトナムガス[GAS]、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が上昇したほか、ベトコムバンク[VCB]、ヴィエティンバンク[CTG]が大きく上昇し、引けまでにストップ高してインデックスを牽引。+16.22ポイント(+2.46％)高の675.12で引け、2008年3月以来の高値を更新した。値上がり銘柄数は金融株を中心に159銘柄に達し、全体の半分以上が値を上げた。

  金融株はほぼ全面高の様相で、銀行6銘柄すべて上昇。サイゴン証券[SSI]が外国人投資家に強く買われて値を上げた。鉄鋼株も好調で、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]、ホアセン鉄鋼グループ[HSG]が上昇したほか、ティエンレン鉄鋼グループ[TLH]が3営業日ぶりストップ高。不動産関連も堅調で、ビングループ[VIC]が外国人投資家の大型相対取引成立で大幅上昇、イントレスコ不動産[ITC]がストップ高で5営業日続伸。製造業ではダナンゴムタイヤ[DRC]、カスミナタイヤ[CSM]などのタイヤ関連やタインタインコン・タイニン製糖[SBT]の上昇が目立ったほか、ソンハ・インターナショナルステンレス[SHI]がストップ高。一方、11営業日続伸のクーロン製薬[DCL]、ハウザン製薬[DHG]、ドメスコ医療輸出入[DMC]など製薬関連が利益確定売りで下落した。

  ハノイ市場も、+1.00ポイント(+1.16％)高で続伸。アジアコマーシャル銀行[ACB]、VCS高級クオーツストーン[VCS](旧ビコストーン)など大型株が軒並み上昇してインデックスを牽引。ベトドゥック鋼管[VGS]が活発に取引されてストップ高。ハノイ・キンバック農業・食品[HKB]が大幅上昇で3日続伸した。