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  中国人民元が3日続けて大幅に切り下げられたのを受け前日3日続落したホーチミン市場は、マイナスで寄り付いたものの、中国当局の「基準値の調整は基本的に完了した」との見解を受けて落ち着きを取り戻し、一時598まで回復。しかし、大きな取引に不向きとされる「孤魂の月(鬼月)」旧暦7月の初日にあたり投資家は慎重姿勢で、売買高が急減。ペトロベトナムガス[GAS]、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]、ベトコムバンク[VCB]が値を下げると、インデックスは586～591のレンジで推移。バオベトグループ[BVH]やマサンインベストメントグループ[MSN]、ホアセン鉄鋼グループ[HSG]が上昇したもののインデックスを押し上げ切れず、GASのストップ安が響いて▲5.23ポイント(0.88％)安の589.03で4日続落した。売買高は前日比で▲28％減に落ち込み、外国人投資家が売り越しに転じた。

  銀行株全6銘柄が下落したが、保険株は回復し4銘柄全て上昇。ホーチミン市証券[HCM]も前日に続き小幅に上昇した。また、投機的な銘柄が買われており、バックザン鉱産採掘加工[BGM]がストップ高、サオマイ建設投資[ASM]、オーシャンインベストメントグループ[OGC]、クアンナムゴム投資[VHG]などが上昇したほか、ファットダット不動産開発[PDR]は9営業日ぶりに上昇。一方、2万VND配当権利落ち日以降の動向が注目されているキドグループ[KDC]は前日ストップ安に続いて今日も下げ、4日続落した。

  ハノイ市場も、▲0.55ポイント(0.68％)安で4日続落。アジアコマーシャル銀行[ACB]、サイゴンハノイ商業株式銀行[SHB]、ペトロベトナムテクニカルサービス[PVS]が下落してインデックスを押し下げた。取引が目立ったのはキムビーステンレス製造輸出入[KVC]で、朝方下げていたのが一転13日ぶりの大幅上昇。バクアー鉱産冶金[BAM]がストップ高。鉄鋼製品メーカーのソンハ・サイゴン[SHA]、NHP生産輸出入[NHP]の上昇も目立った。