用語解説

「ROA(総資産利益率)」
 「税引き後利益÷総資産(期首期末の平均値)」で求められます。会社が資産をどれだけ有効に活用しているかを見る指標です。ROAが高いほど、資産を有効に活用した効率的な経営がなされていると言えます。
「ROE(株主資本利益率)」
本書では「税引き後利益÷純資産の部(期首期末の平均値)」で求められます。会社がどれだけ自己資本(※ベトナムの会計制度上ベトナムにおける自己資本の項目は、日本における自己資本の項目と必ずしも一致していません。そのためROEの算出に際しては、少数株主持分を含めたベトナムにおける純資産の部の数値を使用しています)を有効に活用しているかを見る指標です。ROEが高いほど資本を効率的に利用した経営がなされていると言えます。
「EPS(1株利益)」
 税引き後利益を流通株式数(期首期末の平均値)で割ったもので1株当たりの利益を指します。EPSが高いほど株主にとっては配当金などで、より高いリターンを獲得できる可能性が高いと言えます。
「PER(株価収益率)」
 株価を1株当たりの利益(EPS)で割ったものです。(分母となるEPSには直近4四半期のEPSの合計を使用してます。
「BPS(1株当たり純資産)」
 (BPSはデータの提供元であるVNダイレクトが算出していない都合上、便宜的に「当日の株価÷PBR」によって算出してます)
「PBR(株価純資産倍率)」
 「株価÷BPS」で求めます。株価の割安さを示す指標です。一般的にPBRが1倍以下の場合は資産よりも割安な株価で取引されていることになり、割安と判断されることが多いと言えます。
「資本金」
   「発行済株式数×10,000ドン」で算出。
「時価総額」
 「流通株式数×株価」
「発行済み株式数」
 企業が発行している株式数。
「流通株式数」
 発行済み株式数の内、実際に流通している株式数。(※流通株式数=発行済株式数-金庫株式数)
「上場株式数」
 

株式市場に上場している株式数。

 

(※上記3種類の株式数を株数ベースで並べると、「発行済み株式数」>「流通株式数」>「上場株式数」という関係となります)

「外国人保有比率」
 ベトナムでは、外国人の持ち株保有率に規制があり、一部の銘柄を除き、外国人は一般銘柄の発行済み株式数の49%まで、銀行などの指定業種の30%までしか株式を保有することができません。したがって、すでに49%や30%に到達している銘柄に関しては、ほかの外国人から売りが出ない限り株を買うことができませんので注意が必要です。
「資産の部」
 その会社の資産の合計です。
「負債の部」
 その会社の負債の合計です。総資産との比率に注目してみてください。総資産に占める負債の比率が高い企業は安定性の面で不安もあります。
「資本の部」
 その会社の純資産の合計です。総資産に占める比率が高い企業は安定度が高いことになります。(※資本の部には少数株主持分を含む)
「売上高」
 当該期間の売上。当然ながら年を追うごとに増加していることが望ましいと言えます。
「税引き前利益」
 当該期間の税引き前の利益。売上高との比率にも注目してみてください。
「税引き後利益」
当該期間の税引後の利益。売上高との比率にも注目してみてください。

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