
15日のベトナム株式市場は、ビングループ[VIC]関連銘柄の急騰が相場を牽引し、VNインデックスは4営業日続伸で重要な心理的節目である1800ポイントの大台を突破した。ホーチミン証券取引所(HSX)およびハノイ証券取引所(HNX)の主要指数はともに上昇したが、市場全体では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回る外高内低の展開となった。
インデックスおよび売買代金の動向
VNインデックスは前日比+25ポイント(+1.41%)の1800.65で取引を終えた。HSXの売買代金は前日比+20.5%増加の28兆2669億VND(約1700億円)となった。一方、HNXインデックスは前日比+0.31ポイント(+0.12%)の252.72で引け、HNXの売買代金は前日比+61.9%増加の2兆0258億VND(約122億円)と大幅に増加した。海外投資家はHSXで約3兆6940億VND(約220億円)の売り越しとなった。
セクター別および大型株の動向と背景
この日の相場を牽引したのは不動産セクターであり、特にVICが前日比+6.95%とストップ高で引けた。同社が12日に投資総額147兆VND(約8900億円)を超えるハノイ~クアンニン高速鉄道プロジェクトを着工したことに加え、22日の年次株主総会で売上高450兆VND(約2兆7000億円)、税引後利益25兆VND(約1500億円)という過去最高の目標が提示される見通しであることが好感された。関連するビンホームズ[VHM]が+6.28%、ビンコムリテール[VRE]が+5.02%、ビンパール[VPL]が+5.00%と軒並み急伸し、インデックスの上昇を支えた。
さらにベトジェットエア[VJC]も+6.83%と大幅高になり、ホーチミン市証券[HCM]が+3.47%、ノバランド不動産投資グループ[NVL]が同+2.34%と堅調だった。
一方で、素材、工業、消費財、情報通信セクターなどは利益確定売りに押された。ペトロベトナム・カマウ肥料[DCM]が▲3.37%、ドゥックザン化学[DGC]が▲3.02%、サコムバンク[STB]が▲2.72%、グレックスグループ[GEX]が▲2.56%、テーゾイジードン投資[MWG]が▲1.96%、ホアファットグループ[HPG]が▲1.75%、FPT情報通信[FPT]が▲1.44%と下落した。
海外投資家による売りの大半はVHMに集中し、同銘柄だけで約3兆5640億VND(約214億円)の売り越しとなった。
今後の市場見通しと専門家の見解
ベトナム株式市場が一部の大型株に依存している状況について、専門家は、先進国市場でも見られる一般的な構造であり、特有のリスクではないとの見解を示した。今後の見通しとして、情報開示の透明性や海外投資家のアクセス条件が継続的に改善されれば、新興国市場への格上げ要件を満たすとともに、市場の集中によるボラティリティのリスクを抑えながら海外からの資金を効果的に吸収できるようになると期待されている。また、VICが推進する大規模なインフラプロジェクトは、長期的なエコシステムの成長ドライバーになり、市場全体への波及効果をもたらすと予想されている。


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