
12日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが、ビングループ関連株などの主力大型株に牽引されて反発し、心理的節目である1800ポイントの大台に迫って取引を終えた。不動産やエネルギー株が相場を力強く押し上げたものの、市場全体の売買代金が大幅に減少し、24営業日ぶりの低水準に落ち込み、薄商いとなった。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは反落した。
インデックスと売買代金の動向
VNインデックスは前日比+19.77ポイント(+1.11%)上昇の1793.18ポイントで引けた。HSXの売買代金は14兆0410億VND(約850億円)となり、前日の16兆0060億VND(約970億円)から減少した。取引開始直後から堅調に推移し終日プラス圏を維持したものの、投資家の様子見姿勢から流動性は低迷した。
一方、HNXインデックスは前日比▲2.46ポイント(▲0.85%)下落の288.45ポイントとなった。HNXの売買代金は7048億VND(約43億円)だった。
不動産・エネルギー株が上昇、BCMはストップ高
セクター別では不動産セクターが前日比+2.66%と市場を牽引した。中でも、ビングループ[VIC]が+3.36%、ビンホームズ[VHM]が+2.36%、国有資本再編への思惑からベカメックスグループ[BCM]が+6.93%の上昇でストップ高を記録した。エネルギー株も好調で、ペトロベトナムガス[GAS]が+3.23%、ペトロベトナム製油石化[BSR]が+1.73%上昇した。対照的に、IT株のFPT情報通信[FPT]は▲0.56%下落した。
HNX市場では、主力株のタイホールディングス[THD]が▲4.52%と大幅に下落し、指数の押し下げ要因となった。
海外投資家は買い越し、1800付近でもみ合いか
海外投資家はHSXで約3145億VND(約19億円)の買い越しとなった。個別では、ビングループ[VIC]を約1888億VND(約11億4000万円)、VIX証券[VIX]を約1525億VND(約9億2000万円)買い越した。半面、ビンホームズ[VHM]を約679億VND(約4億1000万円)売り越した。
今後の見通しについて、証券各社はインデックスが心理的節目である1800ポイント近くに回復したものの、本格上昇には売買代金の増加が不可欠であるとみている。当面は1800ポイント付近を上値抵抗線、1770ポイント付近を下値支持線とするもみ合いの展開が予想される。
前日の11日には、1800ポイントの手前での利食い売りに押され、銀行株やペトロベトナムガス[GAS]などの軟調が響きVNインデックスは3日ぶりに反落していた。ハノイ市場は反発していたが、本日12日は対照的に大型株主導でVNインデックスが反発、HNXインデックスが反落した。
なお、中長期的な市場の下支え材料として意識される「首相決定第40号/2026/QD-TTg」などの政策指針は、今回のBCMなどの堅調な値動きを後押ししているとみられる。


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