
22日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが続伸し、1760ポイント台を回復した。主要なアジア株式市場が全面安となる中で逆行高を演じたものの、指数を引き上げたのは一部の大型株にとどまり、値下がり銘柄数が上回るなど銘柄間の分化が鮮明となった。また、売買代金は前日比で大幅に減少した。
HSXおよびHNXの取引動向
ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは、前日比+21.96ポイント(+1.26%)高の1760.63ポイントと2営業日続伸して取引を終えた。売買代金は15兆2997億5800万VND(約930億円)となり、前日比で▲24.60%減少した。
一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは前日比▲0.59ポイント(▲0.23%)安の261.08ポイントと反落した。HNXの売買代金は8708億1900万VND(約53億円)となった。
VICと石油株が相場牽引、金融や小売は苦戦
相場の上昇を力強く主導したのは不動産大手のビングループ関連株であった。ビングループ[VIC]が+4.16%高、ビンホームズ[VHM]が+3.56%高となり、この2銘柄だけで指数を約19ポイント押し上げた。加えてビンパール[VPL](+2.40%)やビンコムリテール[VRE](+1.40%)も揃って上昇した。
また、中東情勢の緊張を受けた原油価格の高騰(1バレル110USD超)を背景に石油・ガス関連株も急伸し、ペトロベトナム・ドリリング[PVD](+5.00%)やペトロベトナム製油石化[BSR](+3.91%)、ペトロベトナム運輸[PVT](+2.61%)、ペトロリメックス[PLX](+1.99%)、ペトロベトナムガス[GAS](+1.43%)が上昇した。
産業株でもジェマディプト港湾海運[GMD](+4.55%)やホーチミン市インフラ投資[CII](+2.93%)が買われた。
一方で金融株は高安まちまちとなり、サコムバンク[STB](+1.58%)やティエンフォン証券[ORS](+6.48%)が上昇した反面、テクコムバンク[TCB](▲0.73%)やSSI証券[SSI](▲1.23%)が下落した。小売銘柄のフーニュアン・ジュエリー[PNJ](▲3.13%)やテーゾイジードン投資[MWG](▲0.66%)も軟調だった。
海外投資家の連続買い越しと今後の市場見通し
海外投資家は全市場で約3352億9000万VND(約20億4000万円)の買い越しとなり、2営業日連続の買い越しとなった。HSXではビングループ[VIC](約2394億8000万VND=約14億6000万円)やテクコムバンク[TCB](約1775億7000万VND=約10億8000万円)、ビンホームズ[VHM](約1605億VND=約9億8000万円)を中心に買い越した一方、FPT情報通信[FPT](約2641億9000万VND=約16億円)やキドグループ[KDC](約960億VND=約5億9000万円)を売り越した。
短期的には1770~1780ポイント近辺の上値抵抗帯が意識されている。本格的な底打ちを確認するには、一部の主力株に偏らず銀行・証券・消費財など幅広いセクターへ資金が波及することや、10月20日の直近安値(1677ポイント)を維持しながら調整局面で売買高が減少することが重要視されている。
前日の21日市場では、ベトナム中央銀行による預金・貸出金利の引き下げ要請を受けた資金調達コスト軽減への期待から全般に買いが広がり、VNインデックスは前日比+46.70ポイント急騰し、過去6か月で最大の上昇幅を記録していた。売買代金も21兆VND(約1280億円)超へ急増し、海外投資家が買い越しに転じるなど大幅高となったが、本日は売買代金の減少や主力株主導の展開から、投資家の間にはなお慎重姿勢が残っている。


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