
21日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスとハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスがともに大幅に続伸した。
中央銀行の要請を受けた銀行による預金・貸出金利の引き下げ方針を受け、企業の資金調達コスト軽減や景気回復への期待から買いが広範囲に波及した。特にVIC関連株や不動産株、金融株を中心に買いが広がり、VNインデックスは前日比+46.70ポイント高の1738.67ポイントと過去6か月で最大の上昇幅を記録した。海外投資家も買い越しに転じた。
VN指数46ポイント高、1700ポイントを大幅回復
VNインデックスは、前日比+46.70ポイント(+2.76%)高の1738.67ポイントと2営業日続伸し、1700ポイントの大台を大幅に上回って引けた。HSXの売買代金は20兆2905億9000万VND(約1250億円)となり、前日から約53%急増した。
一方、HNXインデックスも前日比+3.71ポイント(+1.44%)高の261.67ポイントと続伸した。HNXの売買代金は1兆1145億3900万VND(約68億4000万円)となった。両市場の合計売買代金は21兆4051億2900万VND(約1300億円)に達した。
VIC株急騰、不動産・金融株が牽引
HSXでは、金利低下への期待から不動産株が急伸し、相場を大きく牽引した。ビングループ[VIC]が+6.99%高、ビンホームズ[VHM]が+6.92%高、ビンコムリテール[VRE]が+6.85%高と相次いでストップ高となり、ビンパール[VPL]も+3.73%高となって4銘柄で指数を約34ポイント押し上げた。
その他の不動産株も買われ、ダットサイン不動産サービス[DXS](+6.94%)やナムロン投資[NLG](+6.78%)がストップ高を記録し、DIC不動産[DIG](+6.47%)やファットダット不動産開発[PDR](+5.73%)も大幅高となった。
金融株も活況で、TPバンク[TPB](+5.42%)やLPバンク[LPB](+4.89%)、VIX証券[VIX](+4.12%)が急騰した。産業株ではゲレックス電気設備[GEE](+6.93%)やベトナムコンテナ[VSC](+6.72%)がストップ高となった。
反面、ダイヤモンド買取に伴う資金繰り悪化や7~9月の純損失計上を発表した宝飾大手のフーニュアン・ジュエリー[PNJ]が▲2.78%安と急反落した。
海外勢は買い越し転換、相場回復の持続性が焦点
海外投資家は全市場で約2000億VND(約12億3000万円)を買い越し、売り越しに終止符を打った。HSXでは約1920億VND(約11億8000万円)を買い越し、テクコムバンク[TCB]を約2890億VND(約17億7000万円)、マサングループ[MSN]を約1447億6000万VND(約8億9000万円)、ビングループ[VIC]を約891億9000万VND(約5億5000万円)買い越した。
一方、FPT情報通信[FPT]を約1730億VND(約10億6000万円)、ベトコムバンク[VCB]を約1057億2000万VND(約6億5000万円)売り越した。市場では、預金金利の低下傾向の定着と売買代金の高水準維持が今後の相場回復の鍵になるとみられている。
前日の20日には、下値での押し目買いが入ったことで、VNインデックスが前日比+2.13ポイント(+0.13%)高の1691.97ポイントと反発していた。HSXの売買代金は13兆2515億7800万VND(約810億円)と低水準であったものの、足元では銀行の利ざや縮小懸念や預金金利の高止まりへの警戒感が和らぐとの期待が出ている。
前日までRSI(相対力指数)などのテクニカル指標が売られ過ぎ領域に達していたことに加え、7~9月の国内経済成長率が10%近くに達した堅調なファンダメンタルズや割安なバリュエーション、預金金利低下に伴う株式市場への資金流入期待が中長期的な下値支持材料として強く意識されている。


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