
20日のベトナム株式市場は、調整局面からの買い戻しが強まり、ホーチミン証券取引所(HSX)でVNインデックスが大幅に反発した。大型株を中心に買いが集まり相場を牽引した一方で、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは午後にかけて下落基調が続く対照的な展開となった。
インデックスと売買代金の動向
VNインデックスは1837.11ポイントで取引を終え、前日比+19.94ポイント(+1.10%)と大幅に上昇した。ただし、市場全体の流動性は低下傾向にあり、売買代金は21兆7036億VND(約1300億円)に留まった。一方、HNXインデックスは257.33ポイントで、前日比▲2.67ポイント(▲1.03%)と反落した。売買代金は8459億VND(約51億円)であった。
セクターと大型株の動き
相場上昇の最大の牽引役となったのは不動産セクターのビングループ[VIC]関連株だ。ビンホームズ[VHM]は、翌日の年次株主総会を前に通期の売上高目標を285兆VND(約1兆7200億円)、税引後利益目標を60兆VND(約3600億円)へと大幅に上方修正したことが好感され、+6.93%のストップ高となり上場来高値を更新した。これに波及する形でVICが+1.65%、ビンコムリテール[VRE]が+2.97%と連れ高になった。
また、設備関連でも買い戻しが目立ち、ゲレックス電気設備[GEE]が+6.96%のストップ高、グレックスグループ[GEX]が+5.00%と急騰した。その他のセクターでは証券や銀行が小幅な上昇を見せた。個別銘柄では、ホーチミン市証券[HCM]が+3.52%、HDバンク[HDB]が+2.67%、ホアファットグループ[HPG]が+1.61%などと堅調に推移し、インデックスを支えた。
一方で、一部の大型株は調整売りに押され相場の上値を押さえた。ドゥックザン化学[DGC]が▲2.57%、ベトナムゴム工業グループ[GVR]が▲1.49%、ベトジェットエア[VJC]が▲1.41%、ペトロリメックス[PLX]が▲1.25%などと下落した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家は利益確定の動きを見せ、HSXで6172億VND(約37億円)、HNXで269億VND(約1億6000万円)の売り越しとなった。HSXではSSI証券[SSI]やテーゾイジードン投資[MWG]、FPT情報通信[FPT]などを買い越した半面、これまで買い集めていたVICを大きく売り越したほか、VPバンク[VPB]やジェマディプト港湾海運[GMD]も売り対象となった。
今後の見通しとして、インデックスの上昇は一部の特定大型株に依存しており、市場全体の売買代金が減少していることから、資金の広がりを欠く状態が続いている。今後は各企業の業績見通しや個別材料に左右される分極化の展開が予想される。


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