
20日のベトナム株式市場で、VNインデックスは続落し、HNXインデックスは反落した。テクニカル面の悪化やマクロ経済への懸念から広範な売り圧力が市場を支配し、大型株から中小型株まで多数の銘柄がストップ安となる急落局面を迎えた。
インデックス動向と売買代金
ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは続落し、前営業日比▲43.94ポイント(▲2.46%)の1743.51ポイントで引けた。HSXの売買代金は前営業日比+68.1%増の19兆5761億VND(約1200億円)となった。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは反落し、前営業日比▲7.29ポイント(▲2.50%)の284.41ポイントで取引を終えた。HNXの売買代金は前営業日比2.0倍増の1兆3078億VND(約80億円)だった。
セクター別の動きと大型株の動向
大型株グループへの売り圧力が強く、VNインデックスの大きな重荷となった。ホアファットグループ[HPG](▲5.72%)、テクコムバンク[TCB](▲4.77%)、ベトナム投資開発銀行[BID](▲4.64%)などの主要銘柄が軒並み下落した。
また、証券、不動産、建設などのセクターでも広範囲にわたってストップ安が続出した。不動産セクターではダットサイングループ[DXG](▲6.97%)やDIC不動産[DIG](▲6.64%)などがストップ安まで売り込まれた。
一方、証券セクターの中でホーチミン市証券[HCM](+1.38%)は逆行高となった。
海外投資家はHSXで約440億VND(約2億7000万円)、HNXで約400億VND(約2億4500万円)の売り越しとなった。
株価下落の要因と今後の見通し
今回の急落は、移動平均線を割り込んだことによるテクニカル面の悪化に加え、マージンコールに伴う強制売却(フォースセル)が広範に発生したことが背景にある。さらに、銀行の預金金利上昇が株式市場の流動性改善への期待を低下させ、中東情勢の緊張再燃がリスクオフ姿勢を強めるなど、マクロ要因も重なった。
専門家は、マージンコールが発生する局面では下落スピードが速まるものの、売り圧力が十分に吸収されれば市場は均衡点に近づくと分析している。今後は4~6月決算の発表が本格化し、企業業績に応じた個別銘柄の二極化が進むと予想されている。


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