
25日のベトナム株式市場は、VNインデックス、HNXインデックスともに上昇した。銀行株や不動産株に資金が流入し相場を牽引した一方で、原油価格の大幅な下落を受けて石油関連株や肥料関連株は強い売り圧力に晒された。海外投資家による大規模な売り越しもあり、市場全体の流動性は低下した。
各指数の動向と売買代金
ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前営業日比+8.90ポイント(+0.47%)上昇し、1886.03ポイントで引けた。売買代金は18兆9580億VND(約1140億円)へと減少した。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは前営業日比+4.29ポイント(+1.60%)上昇し、271.80ポイントで引けた。売買代金は9745億VND(約58億円)だった。
銀行・不動産株が相場を牽引
数日間の調整を経てビングループ系の不動産株が力強く上昇し、相場上昇の原動力となった。ビングループ[VIC]が+1.06%、ビンホームズ[VHM]が+3.19%、ビンコムリテール[VRE]が+3.47%上昇した。また、カンディエン不動産[KDH]が+3.15%、ナムロン投資[NLG]が+2.55%と他の大型不動産株にも資金が波及した。
銀行株も総じて堅調に推移し、アジアコマーシャル銀行[ACB]が+3.06%、HDバンク[HDB]が+2.13%と相場を支えた。
原油安を背景に石油・肥料関連株が急落
一方で、世界の原油価格が2週間ぶりの安値に急落したことを受け、石油関連株は強い売り圧力に直面した。ペトロリメックス[PLX]が▲5.36%、ビンソン製油石化[BSR]が▲5.05%、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が▲4.91%と軒並み大幅安となった。
原油安は米国とイランの交渉進展への期待から生じており、これに伴いペトロベトナム・カマウ肥料[DCM]が▲3.00%、ペトロベトナム化学肥料[DPM]が▲1.32%と肥料関連株も下落した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家は市場全体で約2兆0940億VND(約126億円)の大幅な売り越しとなった。特にHSXではマリタイムバンク[MSB]が約1兆5792億VND(約95億円)の強い売り越しを記録した一方、マサングループ[MSN]は約1453億VND(約8億8000万円)の買い越しとなった。市場全体では下落銘柄数が上昇銘柄数を上回っており、指数は上昇したものの内部環境は軟調だった。流動性が1.5か月ぶりの低水準に落ち込んでいることや、海外投資家の継続的な売り越しが見られることから、投資家心理は短期的には依然として慎重な状態が続くと見込まれる。


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