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ホーチミン市場は、朝方若干上昇した後はマイナス圏に転落、じりじりと値を下げる展開に。後場に入り一時658台まで下落する局面もあったが引け際に若干値を戻し、VNインデックスは▲3.37ポイント(▲0.51％)安の659.70で引け、4営業日ぶりに反落した。

サイゴンビール・アルコール飲料総公社[SAB]が5営業日連続でストップ高したほか、主力株は軒並み下落した。ビナミルク[VNM]、ベトコムバンク[VCB]、ヴィエティンバンク[CTG]が下落、ペトロベトナムガス[GAS]、ビングループ[VIC]は横ばいだった。

売買代金は1兆8600億VND(約95億円)、前日比＋17.4％増加した。FLC、タンタオ不動産[ITA]、KBC、ファロス建設[ROS]、ホアン・アイン・ザライ[HAG]などが活発に取引された。

＋金融関連は軟調、銀行株は軒並み下落し、値上がり銘柄はエクシムバンク[EIB]の1銘柄のみ。証券株はほぼ全面安、ホーチミン市証券[HCM]、サイゴン証券[SSI]の2大型株はいずれも下落した。保険株は、ベトナム投資開発銀行保険[BIC]が堅調、バオミン保険株式公社[BMI]は横ばい、バオベトグループ[BVH]は軟調だった。

＋不動産・建設株は、軒並み下落、投機株のFLCグループ[FLC]、キンバックシティーグループ[KBC]、ホアンクアン不動産商業コンサルティング[HQC]が強く売られストップ安し、ロンハウ建設[LHG]もストップ安、タンタオ不動産[ITA]が大幅安となったことが目立った。リー冷蔵電気工業[REE]、ROSは軟調、ホーチミン市インフラ投資[CII]、CII道路橋梁投資[LGC]も下落する一方、コテコンズ建設[CTD]は小幅上昇、カンディエン不動産[KDH]、VIC、は横ばいだった。

＋鉄鋼株はほぼ全面安、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]、ホアセン鉄鋼グループ[HSG]、SMC投資貿易[SMC]は小幅下落し、ナムキム鉄鋼[NKG]は軟調だった。

＋情報通信、小売関連は、FPT情報通信[FPT]が小幅下落、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]会長の夫でPNJも出資するドンアバンク(Dong A Bank)の頭取兼副会長のチャン・フオン・ビ氏が銀行業務に関する違反で逮捕されたとの報道を受け、PNJ株は大幅安となった。

＋食品・飲料株は軒並み下落し、中でもラムソン製糖[LSS]がストップ安したことが目立った。LSS株は直近1週間で▲9％、直近1か月で▲16％下落している。タインタインコン・タイニン製糖[SBT]、GTNフーズ[GTN]、マサンインベストメントグループ[MSN]、ビナミルク[VNM]、は揃って下落した。一方、SABはストップ高し、直近1週間で＋31％上昇、ビエンホア製菓[BBC]、キドグループ[KDC]も小幅上昇した。ビナカフェ・ビエンホア[VCF]、パングループ[PAN]は横ばいだった。

ハノイ市場も朝方から軟調で、寄付きからしばらくはプラス圏での取引となったが、その後引けにかけてじりじりと値を消し、HNXインデックスは▲0.82ポイント(▲1.03％)安の78.79の安値圏で取引を終えた。

主力株は軒並み下落し、郵便保険株式総公社[PTI]、ビナコネックス[VCG]が大幅安、サイゴンハノイ商業株式銀行[SHB]は軟調、ダバコグループ[DBC]、PVIホールディングス[PVI]、アジアコマーシャル銀行[ACB]も下落した。一方、ペトロベトナムテクニカルサービス[PVS]、VCS高級クオーツストーン[VCS]は上昇した。ティエンフォン・プラスチック[NTP]、ハイフォン港[PHP]、ベトナム国家再保険[VNR]は横ばいだった。売買代金は3160億VND(約16億1000万円)、前日比▲7.5％減少した。