
28日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが小幅に反発した一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは続伸した。前場から後場前半にかけては方向感を欠くもみ合い展開となり、一時1754ポイント台まで下落する場面もあったが、後場終盤にかけて銀行株や大型株への押し目買いが強まったことで反発に転じ、VNインデックスは1766ポイント台を回復して引けた。海外投資家は全市場で売り越しを継続した。
VN指数は小幅反発、1766ポイント台を回復
VNインデックスは、前日比+4.78ポイント(+0.27%)高の1766.65ポイントと反発した。HSXの売買代金は15兆3060億VND(約930億円)となった。
一方、HNXインデックスは前日比+0.36ポイント(+0.14%)高の259.86ポイントと2営業日続伸した。HNXの売買代金は5390億VND(約33億円)だった。
銀行株が相場を牽引、IT株は大幅安
HSXでは、後場終盤に買いが強まった銀行株が相場の上昇を力強く牽引した。HDバンク[HDB]が+3.86%高と急騰したほか、ベトコムバンク[VCB]が+2.50%高、TPバンク[TPB]が+2.36%高、マリタイムバンク[MSB]が+1.59%高、VPバンク[VPB]が+1.29%高、ヴィエティンバンク[CTG]が+1.15%高、サコムバンク[STB]が+0.89%高となった。
不動産株も堅調で、バンフー不動産開発[VPI]が+2.29%高、ビンパール[VPL]が+2.18%高、ビングループ[VIC]が+0.33%高となり、ビンホームズ[VHM]は変わらずだった。
消費・小売セクターではマサングループ[MSN]が+1.09%高、ビナミルク[VNM]が+1.04%高となった。インフラ関連では第2電力建設コンサルティング[TV2]が+6.91%高のストップ高、ビナコネックス[VCG]が+3.28%高となった。
反面、IT株が大幅安となり、海外投資家の売り越しが膨らんだFPT情報通信[FPT]が▲2.53%安、テーゾイソー[DGW]が▲6.92%安と急落した。不動産株の一部も冴えず、カンディエン不動産[KDH]が▲3.06%安、ビンコムリテール[VRE]が▲1.23%安と売られた。
HNXではクオックザン(国民)銀行[NVB]が+4.26%高、TNG貿易投資[TNG]が+3.14%高と上昇した。
海外勢は売り越し継続、1770~1780ポイントが焦点
海外投資家は全市場で約2520億VND(約15億4000万円)を売り越した。HSXでは約267億4200万VND(約1億6300万円)の売り越しとなり、FPT情報通信[FPT]を約2600億VND(約16億円)、ビンパール[VPL]を約118億2000万VND(約7200万円)売り越した一方、テクコムバンク[TCB]を約1723億VND(約10億5000万円)、マサングループ[MSN]を約893億VND(約5億4000万円)買い越した。
HNXでは約15億4300万VND(約940万円)を買い越し、ベトナム工業団地都市開発[IDC]などを買い越した。市場では、1770ポイント台の抵抗帯突破には売買代金を伴う買いの広がりが必要とみられている。
前日の27日には、方向感を欠く中でビングループ[VIC](+1.35%)が下支えしたものの、金融やエネルギー株に売りが出たことで、VNインデックスは前日比▲1.68ポイント(▲0.09%)安の1761.87ポイントと続落していた。
足元では7~9月の国内総生産(GDP)成長率が+10%近くに達するなど良好なファンダメンタルズや1700ポイントの大台回復が下値を支える一方、商業銀行の利ざや縮小懸念や預金金利の高止まり、海外勢の売り越しが上値を抑える要因となっている。当面は1770~1780ポイント付近の抵抗線突破に向け、銀行株を中心とした買いが幅広いセクターへ波及するかが今後の焦点となる。


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