
29日のベトナム株式市場は、明確な材料に乏しい中、狭いレンジでのもみ合いが続いた。ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは銀行株などの下落に押されて小幅に続落した。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは一部銘柄の急騰に支えられ、続伸して取引を終えた。
指数の動きと売買代金
HSXのVNインデックスは前日比▲0.18ポイント(▲0.01%)下落の1863.49で引けた。午前に一時1851ポイントまで下落したが、午後に入り買い戻された。HSXの売買代金は19兆5825億VND(約1090億円)と前日から+0.3%増加し、市場参加者の様子見姿勢が強まった。
一方、HNXインデックスは前日比+9.38ポイント(+3.28%)上昇の294.94となった。HNXの売買代金は同▲9.0%減の8761億VND(約53億円)だった。
セクター別と大型株の動き
HSXでは、各セクターで銘柄の選別が明確になった。午前中に下落していたエネルギー関連株が午後に急反発し、指数を支えた。ペトロベトナムガス[GAS]が+6.98%のストップ高となったほか、ビンソン製油石化[BSR]が+4.39%、ペトロリメックス[PLX]が+3.93%と大きく値を上げた。
一方、金融セクターは下落が目立ち、全体の重しとなった。ベトコムバンク[VCB]が▲1.27%、ベトナム投資開発銀行[BID]が▲1.18%、LPバンク[LPB]が▲1.89%下落した。
ビングループ系はまちまちの動きとなり、前日にストップ高となったビンホームズ[VHM]が▲1.08%と利益確定売りに押された半面、ビングループ[VIC]は+0.24%、ビンパール[VPL]は+1.85%上昇した。
HNXでは、タイホールディングス[THD]が+9.99%と5営業日連続でストップ高を記録したほか、サンシャイングループ[KSF]も+9.96%と急騰し、HNXインデックスを大きく押し上げた。
海外投資家の動きと今後の見通し
海外投資家はHSXで約7030億VND(約42億円)の売り越しとなった。個別では、ビンホームズ[VHM]やVPバンク[VPB]などが売られた一方で、マリタイムバンク[MSB]は3日連続で買い越された。
今後の見通しについて証券会社の専門家は、市場は変動幅が狭く、短期売買で利益を出しにくい状況だと指摘している。投資家に対しては、価格を追うことを避け、長期間の調整を経て評価額が魅力的になった銘柄を少しずつ買い集める戦略が推奨されている。
ここ数日の株式市場では、海外投資家の大幅な売り越しが続き、投資家心理の重しとなっている。全体として方向感に欠ける展開が続いており、流動性も低下している。当面はリスク管理を意識し、下値支持を保っている銘柄を選別する姿勢が重要となる。


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