
8日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが大型株の牽引により続伸し、歴史的高値を更新して取引を終えた。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは反落した。
インデックスと売買代金の動向
VNインデックスは前日比+6.36ポイント(+0.33%)上昇の1915.37で引けた。HSXの売買代金は28兆1376億VND(約1680億円)と前日から▲6.34%減少した。
VNインデックスの上昇は主にビングループ[VIC]関連などの大型株の貢献によるものだが、市場全体には下落銘柄が多く、高値圏での利益確定売りや調整への警戒感から取引は慎重な姿勢が見られ、売買代金は減少した。
HNXインデックスは前日比▲1.27ポイント(▲0.51%)下落の246.49となった。HNXの売買代金は8199億VND(約49億円)だった。
大型株とセクター別の動き
HSXでは、ベトナム投資開発銀行[BID]が+3.79%上昇して市場を牽引したほか、一部の銀行株や不動産株が小幅に上昇した。また、グレックスグループ[GEX]が+6.69%、ゲレックス電気設備[GEE]が+4.83%上昇するなど、同グループ銘柄への資金流入が目立った。
証券セクターではVIX証券[VIX]が市場最大の取引高を集めて+5.08%の大幅高となった。対照的に、コテコンズ建設[CTD]は好決算を発表したものの、流言などの影響による投資家心理の悪化から▲4.71%下落した。また、経営陣の逮捕を受けて臨時株主総会を開催したドゥックザン化学[DGC]も▲3.15%の下落となった。HNXでは主力銘柄に売りが先行し、指数を押し下げた。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家はHSXで約9050億VND(約54億円)の売り越しとなった。FPT情報通信[FPT]を約4450億VND(約26億円)、ビンホームズ[VHM]を約2670億VND(約16億円)売り越した半面、マサングループ[MSN]を約1620億VND(約10億円)買い越した。
今後の見通しについて、証券会社はVNインデックスが1900ポイントの歴史的高値を突破したことで投資家心理が楽観的になっており、テクニカル指標の改善もさらなる上昇の可能性を示唆していると評価している。ただし、短期的な過熱感から新たな抵抗線付近で利益確定売りによる調整が生じるリスクにも注意が必要と指摘されている。
前日の7日には、VNインデックスが史上初めて1900ポイントの大台を突破しており、市場の歴史的高値更新に伴う投資家の買い意欲の高まりが相場を支えている。米国とイランの緊張緩和に向けた合意が近づいているとの報道など良好な外部環境も追い風となっており、個別企業の好材料を背景に、大型株を中心とした堅調な相場展開が継続することが期待される。

