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  ホーチミン市場の前場は、プラス圏で寄り付いた後、さらに値を上げた。後場に入っても上昇基調を保ったままじりじりと値を上げ、VNインデックスは＋7.14ポイント(＋1.07％)高の672.01で引けた。売買代金は1兆6400億VND(約84億円)、前日比▲12.5％減少した。

  主力株は軒並み上昇、中でもベトナム投資開発銀行[BID]、ヴィエティンバンク[CTG]の国営系銀行2銘柄がストップ高し、ベトコムバンク[VCB]も大幅高したことが目立った。中央銀行が3行の預貸率の上限を90％とし、通達第06号/2016/TT-NHNNの施行日(2016年7月1日)に遡って適用する通達が好感された。バオベトグループ[BVH]、ファロス建設[ROS]、ビナミルク[VNM]、マサンインベストメントグループ[MSN]が小幅上昇する一方、ペトロベトナムガス[GAS]、サイゴンビール・アルコール飲料総公社[SAB]、ビングループ[VIC]は小幅下落した。

＋金融関連について、銀行株は軒並み上昇、BID、CTGがストップ高VCB、EIBが大幅高した一方、軍隊商業銀行[MBB]は小幅下落、サコムバンク[STB]がストップ安した。証券株はまちまちだったが、ホーチミン市証券[HCM]、サイゴン証券[SSI]の2大型株はいずれも堅調だった。保険株はほぼ全面高、バオミン保険株式公社[BMI]は堅調、バオベトグループ[BVH]、ペトロリメックス保険株式総会社[PGI]はいずれも小幅上昇し、ベトナム投資開発銀行保険[BIC]は横ばいだった。

＋不動産株はまちまち、FLCグループ[FLC]、キンバックシティーグループ[KBC]が小幅上昇する一方、タンタオ不動産[ITA]、カンディエン不動産[KDH]、ノバランド不動産投資グループ[NVL]、VICは小幅下落した。建設株は軒並み上昇し、ホーチミン市インフラ投資[CII]、リー冷蔵電気工業[REE]、ROSが小幅上昇する一方、CII道路橋梁投資[LGC]は大幅安、コテコンズ建設[CTD]は小幅下落した。

＋鉄鋼株は軒並み上昇、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]、ホアセン鉄鋼グループ[HSG]、ナムキム鉄鋼[NKG]が小幅下落する一方、SMC投資貿易[SMC]は小幅下落した。

＋食品・飲料株はまちまちだったが、GTNフーズ[GTN]がストップ高したことが目立った。ビエンホア製菓[BBC]、タインタインコン・タイニン製糖[SBT]、MSN、VNMが小幅上昇する一方、キドグループ[KDC]、パングループ[PAN]、SABは小幅下落した。

  ハノイ市場は朝方に小幅な値動きでプラス圏とマイナス圏の間でもみあう展開となったが、その後は一気に値を上げた。後場に入り一段高となり、HNXインデックスは＋1.29ポイント(＋1.61％)高の81.40で取引を終えた。売買代金は2500億VND(約13億円)、前日比＋5.7%増加した。

  主力株は軒並み上昇、上記3行のLDR上限引き上げが好感されたことで、アジアコマーシャル銀行[ACB]も大幅高し、サイゴンハノイ商業株式銀行[SHB]が堅調だったことが目立った。ペトロベトナムテクニカルサービス[PVS]、ビナコネックス[VCG]は小幅上昇した。一方、PVIホールディングス[PVI]は下落し、ティエンフォン・プラスチック[NTP]、ハイフォン港[PHP]、郵便保険株式総公社[PTI]、VCS高級クオーツストーン[VCS]、ビグラセラ株式総公社[VGC]、ベトナム国家再保険[VNR]は横ばいだった。