
24日の株式市場は、中東情勢の緊張緩和や原油価格の下落を国際市場が好感したことが国内投資家の心理を支え、VNインデックスは3日続落から反発して24ポイント近く上昇した。
ホーチミン証取の動向
ホーチミン証券取引所(HSX)では、VNインデックスが前日比+23.6ポイント(+1.48%)高の1614.77で取引を終えた。同指数は1626.34で寄り付いた後、買い注文が優勢となり、一時1636.27まで上昇した。しかし、高値圏では大型株への利益確定売りが強まり、前場は1622.69ポイントへと上げ幅を縮小して引けた。後場に入ってもプラス圏を維持したものの、一時1586.44ポイントの安値をつけるなど勢いは鈍化し、大引けにかけてさらに上げ幅を縮小した。
売買代金は約20兆4612億VND(約1233億円)へと大きく減少した。海外投資家は買い約3兆4520億VND(約208億円)に対し売りが4兆0330億VND(約243億円)を超え、売り越しを継続した。
セクターおよび個別銘柄の動向
セクター別では買いが市場を圧倒し、保険セクターが+4.67%と最も大きく上昇した。次いでソフトウェア・サービス、パーソナル・ホームケア製品などが続いた。逆行安となったのはエネルギーとハードウェア・機器の2セクターのみだった。
個別銘柄では銀行株が市場を力強く牽引した。指数の押し上げ寄与度トップ10銘柄のうち7銘柄を銀行株が占め、VPバンク[VPB](+5.21%)、ヴィエティンバンク[CTG](+3.23%)、テクコムバンク[TCB](+3.29%)が大きく貢献したほか、ベトコムバンク[VCB](+1.04%)や軍隊銀行[MBB](+2.4%)も寄与した。
また、ベトナム航空[HVN](+6.99%)やバオベトグループ[BVH](+6.92%)、軍隊保険[MIG](+6.86%)などがストップ高を記録して相場を支えた。
一方で、ビングループ[VIC](▲1.27%)やペトロリメックス[PLX](▲2.93%)、テクコムバンク証券[TCX](▲0.39%)は下落して指数の重しとなった。
ハノイ証取の動向
ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは、前日比+6.27ポイント(+2.64%)高の243.81で取引を終えた。始値242.51から取引を開始し、安値239.44、高値243.81の間で推移した。売買代金は約1兆1880億VND(約72億円)へと大幅に減少した。
個別では、CEOグループ[CEO](+9.79%)がストップ高となり、流動性でも市場トップとなった。その他、TNG貿易投資[TNG](+2.2%)、ベトナム工業団地都市開発[IDC](+5.42%)、サイゴンハノイ証券[SHS](+4.05%)なども堅調な値動きを見せた。
今後の見通しと市場背景
前日までのベトナム株式市場は、米国とイランの間の地政学的リスクに伴う原油価格の高騰や、海外ETFのポートフォリオ再構築などを背景に広範なパニック売りが発生し、VNインデックスが3日連続で急落して心理的節目の1600ポイントを割り込んでいた。
しかし、米国によるイランのインフラ施設への攻撃延期報道などにより過度なインフレ懸念が後退したことで、本日は一転して幅広いセクターで買い戻しが優勢となった。資金流入の改善が限定的であるため上値は重いものの、バリュエーションの再調整が進んだことで、長期的成長を期待する投資家にとって再び魅力的な水準に近づいているとの見方もある。


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